2021年、ラファは『サイクリングを世界で最もポピュラーなスポーツにする』というモットーをマウンテンバイク界に拡大します。ラファがデザインするウェアから、敬愛するコミュニティに伝えるストーリーに至るまで、私たちの行動の真ん中には常にこのスポーツへの真っ直ぐな深い愛情があります。インスピレーションの源流となっているのは、自転車に乗るシンプルな喜びや、そこで出会うことの出来る風景、自転車競技がもたらす興奮、自転車を通して出会う人々です。
ラファのマウンテンバイク界への進出は、サイクリングというスポーツそのものが危機に瀕していることへの鋭敏な認識をもたらします。マウンテンバイカーはそれぞれの地元トレイルと深い結びつきを持っています。同時に、トレイルを守らなければならないという自覚を持っています。トレイルは決して恒久的なものではありません。自然災害によってダメージを受けたり、地権問題が発生したり、新規ライダーの増加が問題を引き起こすこともあります。それらの問題は現在の私たちに影響するだけでなく、未来の次世代ライダーにも悪影響を与えてしまう可能性があるのです。
新境地を切り開く
マウンテンバイク界への進出は、単にアパレルの販売だけを意味しているのではありません。未来に向けてライド環境を整える活動も行っていきます。
ラファ パフォーマンス トレイルウェアの始動にあたり、私たちは何年も使い続けることができるマウンテンバイク用ウェアを生み出すだけでなく、スポーツそのものを前に押し進めるという強い意志を持っています。一歩ずつ、率先して行動を起こしていきます。
アメリカから始まったこの動きを世界規模に拡大。すでに私たちはオレゴン ティンバー トレイル アライアンスとセージ トレイル アライアンスへの支援を開始しており、機会の創造やトレイル整備に向けて動いています。クロスカントリー界のレジェンドであるアダム・クレイグと環境支持者のディロン・オスレガーの助けを借りて、これらの2団体は、恒久的なトレイルの整備と維持や、地元自治体と連携した長期的なトレイル運営を目指しています。
これらの運動だけでなく、ラファ ファウンデーションの受領団体であるNICAとのパートナーシップにより、基礎的なトレイル整備についての教育を次世代ライダーに行っています。中高生の学生アスリートに様々なサイクリングの体験を提供しているNICAは、包括性や平等性、他人やコミュニティへのリスペクト、自転車の楽しさを教え伝え、次世代マウンテンバイカーの育成に力を注いでいます。
OZトレイルやロック ソリッド トレイル ビルダーズのサポートを受けて、私たちは今年秋にNICAのアスリートを対象にした基礎的なトレイル整備レッスンを開催。アメリカ本社のあるアーカンソー州ベントンビルにて、トレイル整備の必要性や知識を次世代マウンテンバイカーに伝える重要な場になることでしょう。
トレイルを整備し、運営することは、ライドそのものに通じるものがあります。成果を得るのは決して簡単なことではありませんが、追求する者だけが無限の成果を得ることができるのです。より多くの場所でより多くの機会を設けることを目指しながら、これらの行動の進捗状況について随時報告させていただきます。